逓増定期保険の経理処理

契約者及び死亡保険金受取人を法人名義で生命保険に加入する場合、加入する保険種目によって法人で支払う保険料の経理処理・法人税が変わってきます。

ここでは、支払保険料の経理処理のみならず、解約した際の仕訳と死亡保険金を受け取った際の仕訳についてもご紹介します。

逓増定期保険の支払保険料の経理処理

法人名義で加入する逓増定期保険の支払保険料の経理処理については、平成20年2月28日の税務通達により以下のようになりました。

法人税基本通達9-3-5、同2-2-14、昭和62年6月16日付直法2-2(平成8年7月4日付課法2-3、平成20年2月28日課法2-3課審5-18により改正)によります。
全額損金、1/2損金、1/4損金など、ご加入いただく・被保険者の年齢、・保険期間、・保険料払い込み期間、の設計方法によって損金算入額は異なり、法人税の課税範囲も異なります。

例)

  1. 保険期間満了が45歳の場合、保険料は期間の経過に応じて全額を損金の額に算入します。
  2. 保険期間満了が70歳~82歳の場合、保険料は期間の経過に応じて下記の通り取り扱います。

(a)保険期間の前半6/10の期間(前払期間)、支払保険料の1/2を資産に計上し、1/2を損金算入します。
(b)保険期間の後半4/10の期間(前払期間経過後)、各年の支払保険料を損金に算入し、(a)により資産に計上した保険積立金を、その後半4/10の期間で均等に按分して損金に算入します。

※ 1の法人契約はレアケースであり、2の法人契約による経理処理が大半です。これにより、逓増定期保険に加入した際の経理処理として、支払保険料の1/2が損金になると言われています。

保険期間の当初6/10の期間の仕訳

支払保険料の1/2が損金算入(支払保険料)、残り1/2が資産計上(前払保険料)となります。

例)年払保険料400万円の場合

借方 貸方
支払保険料 2,000,000円
前払保険料 2,000,000円
現金・預金 4,000,000円

保険期間の残り4/10の期間の仕訳

  • ①保険料の全額が損金算入(支払保険料)となります。
  • ②当初6/10の期間の資産計上額を残り4/10の期間で按分し、毎年損金に算入します。

例)年払保険料400万円の場合

借方 貸方
支払保険料 7,000,000円

現金・預金 4,000,000円
前払保険料 3,000,000円

逓増定期保険の解約返戻金と死亡保険金の仕訳

解約(解約返戻金受取時)の仕訳

解約時点での解約返戻金から保険積立金として資産計上している額(前払保険料)を差し引いた額を雑収入(もしくは雑損失)として計上します。

例)年払保険料400万円、5年で解約、解約返戻金は1,900万円の場合

借方 貸方
現金・預金 19,000,000円

雑収入    9,000,000円
前払保険料 10,000,000円

保険金(死亡保険金受取時)の仕訳

死亡保険金から保険積立金として資産計上している額(前払保険料)を差し引いた額を雑収入として計上します。

例)年払保険料400万円、5年後に死亡、保険金は8,000万円の場合

借方 貸方
現金・預金 80,000,000円

雑収入   70,000,000円
前払保険料 10,000,000円
※将来、税制などが改正された場合、異なった経理処理になることがあります。
実際の税務の取り扱いにつきましては税理士などの専門家にご相談ください。

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